慌ただしい朝に食べる、いつものトースト。
仕事を終えて帰った夜の、温かいスープ。
料理にたっぷり時間をかけられない日でも、好きな器に盛ると、少しだけ気持ちがほどけることがあります。
そんな、毎日の食卓で使いたくなる器を届けているのが、岐阜県瑞浪市の株式会社アワサカです。
美濃焼の産地で1961年に創業。現在は二代目代表取締役の粟坂哲也さんのもと、社内のデザイナーや産地のつくり手たちとともに、器の企画・デザインから販売、海外輸出まで幅広く取り組んでいます。
アワサカが大切にしているのは、大人の女性が「かわいい」と思えること。毎日使いやすい価格であること。そして、日本でつくることです。
特別な日のためだけではなく、朝も夜も、気負わず手に取れる器。「今日はこれを使おう」と選ぶ時間も、暮らしの楽しみのひとつになります。
今日の気分で選びたくなる器
アワサカの器には、それぞれ違った魅力があります。
「Brush Blue(筆青)」は、筆のタッチや青のにじみ、濃淡が印象的なシリーズ。同じ柄でも一枚ずつ表情が異なり、料理を盛るたびに器を眺める楽しさがあります。
「The modern Japanism(モダンジャパニズム)」は、日本の伝統的な和柄を、今の暮らしに取り入れやすいデザインに。いつもの食卓に、さりげなく和の美しさを添えてくれます。
華やかな花柄が好きなら、「ポタリーフィールド(Table Talk Presents)」。北欧や東欧の雰囲気を感じさせる色柄は、朝食にも、お茶の時間にもよく似合います。


落ち着いた器を選ぶ日もあれば、食卓を明るくする花柄を選ぶ日もある。好きなものを一枚ずつ集めて、自分らしい食卓をつくっていけるのが、アワサカの器の楽しさです。
一枚の器の向こうに、つくる人がいる
器が店頭に並ぶまでには、たくさんの人の仕事があります。
器の形をつくる窯元。絵柄を形にする職人。箱や道具など、産地のものづくりを支える人たち。アワサカは、それぞれの得意な技術を知り、つなぎながら商品を生み出しています。


粟坂さんが大切にしているのは、「メーカーに寄り添うこと」。
産地では、作り手の高齢化や設備の老朽化、原材料費の上昇など、ものづくりを続けるための課題もあります。だからこそ、商社もデザインに投資し、新しい商品を一緒に考え、リスクを分かち合う。
「メーカーがあってこその商社」。
その言葉からは、器だけでなく、器をつくる人たちの未来も守りたいという思いが伝わってきます。
アワサカの美濃焼は、今では日本を越え、ヨーロッパやオーストラリア、アメリカなどの食卓にも届いています。
そこに盛られるのは、ごはんや味噌汁とは限りません。パスタやサラダ、パンやスープかもしれない。料理も暮らし方も違う場所で、同じ器が誰かの「いつもの一枚」になっているのです。
100年後も、食卓を囲む時間のそばに
これからの100年で、暮らしはきっと大きく変わります。
それでも、大切な人と食卓を囲み、料理を分け合い、笑い合う時間は残っていてほしい。粟坂さんは、そんな未来を思い描いています。
食べるということは、生きるということ。
心豊かな人生を支える、そのお手伝いを100年後もさせていただけることを願っています。株式会社アワサカ 代表取締役 粟坂哲也
今日選んだ器が、何年か後にも食卓にあったら。
一人でゆっくり過ごす夜にも、大切な人を迎える日にも、変わらず手に取っていたら。
その器には、料理だけでなく、そこで過ごした時間も少しずつ重なっていくのでしょう。
アワサカが窯元とともにつくり続けているのは、そんな思い出を受け止める、普段使いの器です。
100年先の食卓にも、誰かの好きな美濃焼があるように。